画像の色について

着物や小物等の画像の色につきましては細心の注意を払い実物のイメージを伝える努力は致しておりますが、
ご覧のディスプレイの種類や個体差によりどうしても色の再現性には限界がございます。
特に「黒」と「濃紺」については紛らわしい場合があり、
今後商品画像にはなるべく正確に色名を明記してまいります。
ご不明の点等ございましたらメールでお問い合わせの上ご注文をお願いいたします。

HOME»  染のつかもと»  <第6回>

<第6回>

● 特別連載 「よみがえれ!アンティーク着物」

<第6回>
刻版アンティーク羽織、今回からついに”染め”です。
前回の”糸目”の工程から今度は”染め”の工程に入ります。その都度反物はそれぞれの工程の専門の職人さんの手にゆだねられるわけです。こうやって見るといかに多くの人の手を経て1枚の着物になって行くのか、しかも熟練した職人の技の結晶であるかがわかりますね。

さあ、またまた悉皆屋さんがメールで詳しく説明して下さってますよ~。
<以降、悉皆屋さんからのメール>

今回は「引き染」をしています。
ご存じかとは思いますが「引き染」と言うのは反物を広げた状態で刷毛で染料を引いていく染め方です。
染料は少し糊気を含んだ物を使います。引き染は、一度色を引くだけではなく薄い色で染め始めて濃い色へ二回、三回と色を繰り返し引いていきます。
まさに職人技!!
時間をかければムラになってしまうのでその手際のいいこと(^^)あっと言う間に引き終わるのです。
職人さんが、おっしゃるには「濃い地の方が、ムラがでやすいので大変」だそうです。
普通、薄い方が後でムラが目立ちそうに思えるのですが、逆のようです。
こう言う技術って、ホントに体で覚えて得るものなのだろうと改めて実感しました。

なるほどね~!
前回、糸目屋さんで”伏せ”をしたので、上からどんどん刷毛で染めて行くわけですね。濃い色のほうがムラになりやすいとは知りませんでした。一気に染めないといけないんですね。
 
そして、”伏せ”の糊を落とすと・・・

おおっ!

菊の柄が鮮やかに浮き上がります!
ここまでくると着物らしくなってきましたねー。次はこれに色が入ってくるわけですね。どんどん表情を変えて行く”復刻版アンティーク羽織”です。(長いのでこれからは”たかちゃん羽織”と呼びます)
さあ!次回は?