画像の色について

着物や小物等の画像の色につきましては細心の注意を払い実物のイメージを伝える努力は致しておりますが、
ご覧のディスプレイの種類や個体差によりどうしても色の再現性には限界がございます。
特に「黒」と「濃紺」については紛らわしい場合があり、
今後商品画像にはなるべく正確に色名を明記してまいります。
ご不明の点等ございましたらメールでお問い合わせの上ご注文をお願いいたします。

HOME»  染のつかもと»  <第10回>

<第10回>

● 特別連載 「よみがえれ!アンティーク着物」

<第10回>
いに!”たかちゃん羽織”復刻完成です!

50年前に母が着た羽織を復刻して娘が受け継ぐという前代未聞のプロジェクトはこうして多くの方々がインターネットを通して見守る中、進行してきました。

この1枚は今までレポートして来たように多くの熟練した職人さんの技と心意気の結晶といえるでしょう。そして最後はバレーボールが好きなスポーツママさん、林さんが信頼できる仕立て技術によってひと針ひと針丁寧に仕立て上げて下さいました。生地を作る段階から考えると今回ご紹介した以外にも多くの人の手を経てここまで来たのだなとあらためて気付かされました。

考えてみると50年前にこの羽織のオリジナルを手がけた職人さんが居たからこうして21世紀に蘇ったわけで、そこまで思うと心から「ありがとう」と手を合わせたい気持ちです。まだお元気かも知れませんが・・・。

絹のきものは羽織るとほんわり優しい暖かさですね。
それは小さな身体で糸を吐き出してくれた数え切れないほどの蚕の”いのち”のあたたさなのかも知れません。もちろんこれはこの”たかちゃん羽織”に限ったことではありません。あなたの箪笥の小紋も、紬も、振袖もそういったかけがえのないものの結晶なのです。

最後にこのプロジェクトに全面的にご協力いただき、毎回丁寧なレポートと画像を提供いただきました悉皆屋さんに心から感謝いたします。



fin